アゲハチョウ夏型♀の色彩変化の解析と羽化後の経過日数の推定

 アゲハチョウは都市化が進んだ福井市内で最も普通に見られる蝶の一つです。羽化直後の明るい黄色も明るい場所を好むアゲハチョウにとっては強い紫外線に当たり(日焼けして)黄色が暗色化する様子が観察されます。それと同時に飛翔に伴い翅の破損も観察されますが今回は飼育羽化個体を基準として採集品の変色状態を色分解法(ポスタリゼーション3)で翅の黄色部分を測定して変色の経時変化を定量化して羽化後何日経過した個体なのか推定してみました。完全に羽化後の経過日数を決定することは、紫外線の照射量が発生後の天候(晴天か、曇りか、それとも雨か)にも左右されますが凡その推定は出来そうな結果です。
   取得画像と画像処理後の画像の比較
 処理前画像
 
 処理後画像
色分解data :1ページデータの取得はPhotoshopでポスタリゼーション3で色分解後黄色部分の分解された色のピクセル数を計測、2ページデータは各々の色ピクセルの相対強度を%表示、3ページデータはる類似色をまとめてたで数値と羽化してからの経過日数の推定値です。羽化後徐々にしかも確実に暗色化していることが判ります。
経過日数の推定値の重回帰分析

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