アゲハチョウの季節別発生数
 桜の開花と共に寒い冬を越した蛹から発生した少し小さなアゲハ春型の♀は、新鮮なミカン科のミカン、山椒(サンショウ)、カラスサンショウ等の新芽を探して産卵します。卵から孵化した小さな幼虫は柔らかく新鮮な若芽を食べてどんどん成長してやがて蛹となり6月上旬に春型より大きい夏型が発生します。以後数回発生を繰り返します。1957年から1998年までの40年間の採集と飼育数を整理してみました。その結果福井地方では年5回発生することが判りました。♂は♀より早く発生することも次の表と図からもわかります。また10月上旬から11月下旬に発生するアゲハは夏型4というよりは秋型ともよべる夏型とは異なる斑紋を持つ個体が観察されます、これについては別の機会に報告します。  
             アゲハの季節別発生数    アゲハチョウ年度別・季節別発生数
                          
 2011年5月5日、今年度初のミカンの新芽に産卵した直後の新鮮なアゲハチョウの卵です、周囲を見回すと他に5個の卵を確認できました。今年は平年より10日から2週間気候が遅れているようです。

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