トリバネアゲハの色彩分析(主成分分析とクラスター分析)

  熱帯アジアやニューギニアの森林を代表する生き物であるトリバネアゲハ類は、アゲハチョウ科のジャコウアゲハ族に含まれる巨大チョウ類からなる一群で、インド・オーストラリア地域に広く分布している。現在、熱帯林の消失が急速に進みつつあり、地球環境や自然保護の問題がクローズアップされ、自然と人とのかかわりについて、具体的に行動しなければならない時にきている。トリバネアゲハ類は保護すべきチョウ類の筆頭にあげられる一群であります。従って私の蒐集品にはありませんが。インターネットや図鑑類には数多くのトリバネアゲハの画像があります。これ等の画像を使って元画像を8色まで減色処理してから、各色のピクセル量を測定し、主成分分析を行い。その結果は図に示すように3種類のメガネアゲハ類(ミドリ・アオ・アカ)が周辺に分布しており、他のチョウは中心部に分布している様子がはっきりと判る。次の図はクラスター分析のデンドログラムでより詳細な類縁関係がわかります。VMとはVectorMagic処理による前処理をしてから減色処理した画像です。8色とは Black,Blue,Red,Fuchsia,Lime,Aqua,Yellow,& White からなり 3原色 Red,Green,Blue の最小の組み合わせである 2の3乗即ち 2^3=8 
となるように元画像を8色に減色して測定と計算を迅速化しましたが、9種類のトリバネアゲハ類を分類することが出来ました。ゴライアストリバネアゲハの後翅の色が違うのは反射光の違いと思われます。

 蝶の名前 元画像  階調2 VM画像  VM階調2 
 ゴクラクトリバネアゲハ        
 チトヌストリバネアゲハ        
 ロスチャイルドトリバネアゲハ         
 キマエラトリバネアゲハ        
 ゴライアストリバネアゲハ        
 ビクトリアトリバネアゲハ        
 ミドリメガネトリバネアゲハ        
 アオメガネトリバネアゲハ        
 アカメガネトリバネアゲハ        



                       
 
 

                                


















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